日光東照宮には、世界で最も長期の平和を構築した徳川家康が祀られています。
その日光東照宮の表門から入りすぐ左手に見えるのが、有名な『見ざる言わざる聞かざる』の三猿です。

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幼いうちは純真で周囲の影響を受けやすい。
そのため悪いことに触れ、人間の醜さを知ってしまうと、全てに対して穿った見方や考え方をしてしまうようになるので、良いものも良いと思えなくなってしまう。
すなわち、素直な心が身につかなくなる。
だから子供には、世の中の悪いことは見させず、聞かせず、そして悪い言葉を使わせずに、良いものだけを与え使わせる。
子供の頃に良いものを通じて、素直な心を身につけることができれば、大人になる頃には良いものは良い、悪いものは悪いと判断できるようなり、然るべき行動をとることができる。

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これが三猿の真の意味だと言われます。

そして、お金の教育においても、最初はお金の汚さでなく、お金の美しさを伝えていくことが重要だと感じています。
何故なら、我々は人物や事象の悪い所に関しては、深く考えずとも気付くことができます。
裏を返せば、良い所については、深く考えないと気付くことができません。
すなわち、お金の悪い所ばかりが目に付くことで、単純にお金を遠ざけてしまう。
そのため、一生懸命に働いてお金を稼ぐことすら悪いと捉えてしまうかも知れないのです。

すべての人物や事象には必ず良い面と悪い面があります。
しかし、深く考えずに人物や事象の悪い所ばかりが目に付くと遠ざけてしまう。

その結果、その人物やその事象から学ぶべきことに気づけず、人物や事象とともに価値を作り出すこともできなくなります。
その結果、無為のうちに人生を終えてしまうかも知れません。

人物や事象の良い所を理解するためには、深く考えることが大切です。
『見ざる言わざる聞かざる』三猿の考え方は一つの参考になると思います。